【要注意】知らずにやってない?ハンドメイド販売で違法になるNG行為

ハンドメイド
みさと
みさと

かわいいキャラクター生地を使って、レッスンバッグを販売してみようと思ってるの!

くるみん
くるみん

レッスンバッグ作るんだね!

でも、キャラクター生地を使ったハンドメイド作品って、実は販売はNGなんだよ。

みさと
みさと

えっ!?そうなの!?知らなかった…!危うくやっちゃうところだったよ。

みさと
みさと

もしかして、ハンドメイド販売って、他にもやっちゃダメなことがあるの…?

くるみん
くるみん

ん、意外と見落としがちだけど、知らずにやると“法律違反”になっちゃうNG行為がいくつかあるんだよ。

実際、ハンドメイド販売にチャレンジしたいと思っても、気づかないうちに法律違反になってしまうことがあるため、慎重になる気持ちはよくわかります。

私自身も、ハンドメイドを始めたばかりの頃は何がNGなのか分からず、委託先の店主さんやハンドメイド仲間にたくさん質問しながら、手探りで活動していました。

今回は、これからハンドメイド販売を始めようとしている方や、初心者の方が特に注意したい「やってはいけない行為」についてハンドメイド歴約6年のくるみんが分かりやすくご紹介します。

この記事で分かること

・ハンドメイド販売でやってはダメなことについて

  1. ハンドメイド販売でやってはいけないこと
    1. 著作権のNG例|〇〇風作品はなぜダメ?
      1. キャラクターを使いたい場合は?
      2. ハンドメイド作品の販売プラットフォームでも禁止されている
    2. 商標権のNG例|ブランド・ロゴの無断使用はダメ?
      1. キャラクター生地の使用にも注意!
      2. ブランド包装資材を使ったリメイク作品もNG!
      3. 材料購入する際の注意ポイント
    3. 商用利用の落とし穴|SNSやYouTubeで紹介されている作り方を真似して売るのはダメ?
      1. ハンドメイドのハウツー公開=商用利用OKではない!
      2. 書店や販売されている型紙を使った作品を販売してはダメ?
  2. よくある質問|Q&Aでスッキリ解決!
        1. Q1:ショッパー(紙袋)やリボンの再利用もダメですか?
        2. Q2:商用利用OKな素材や生地って、どうやって見つけるの?
        3. Q3:違反したらどうなるの?
        4. Q4:キャラクター生地を使って作品を作ってもいいですか?
      1. Q5:YouTubeで「作り方を紹介しています」と書かれていたら販売しても大丈夫?
      2. Q5:「商用利用OK」の型紙で作った作品を自分の商品として売っても大丈夫?
      3. Q6:商用利用NGの型紙で作った作品をフリマアプリで1点だけ売るのは大丈夫?
  3. 安心して販売するためのポイント
    1. 自分で確認!ハンドメイド販売前のチェックリスト
      1. ワンポイントアドバイス
  4. まとめ|【要注意】知らずにやってない?ハンドメイド販売で違法になるNG行為

ハンドメイド販売でやってはいけないこと

ハンドメイド販売を始める前に、ぜひ知っておいてほしいのが、たとえ手作りの作品でも、販売してはいけないものが存在するということです。

実は、知らないうちに法律違反をしてしまっているハンドメイド作家さんも少なくありません。

今回は、初心者がうっかりやってしまいがちな違反行為3つをご紹介します。

著作権のNG例|〇〇風作品はなぜダメ?

「ジブリ風」「ちいかわ風」「ミッキーマウス風」など、アニメのキャラクター名や「スタジオジブリ」などの制作会社名をタイトルや商品説明欄に記載するのはNGです。

理由は、著作権の侵害や商標権の侵害にあたる可能性が高いためです。

また、これらの名称は、作品自体の魅力ではなくキャラクターやブランドの影響力によって売れてしまうため、公正な販売とは言えません。

さらに、キャラクター名を記載することで、購入者が「正規のライセンス商品」と誤解してしまうおそれがあります。

クレームやトラブルが発生した場合には、ブランド側のイメージを損なうリスクがあるため、プラットフォーム運営側も厳しくチェックしています。

くるみん
くるみん

赤×白のドット柄の布を使って作品を作るのは問題ありません。
でも、タイトルや説明欄に「ミニー風」「ミニーちゃん風」などとキャラクター名を入れるのはNGです!

たとえキャラクター名を使わなくても、見た目が明らかにキャラクターを連想させるデザインも、著作権の観点からNGとなる場合があります。

キャラクターを使いたい場合は?

どうしてもキャラクター名を使用した作品を販売したい場合は、著作権者から正式にライセンスを取得する必要があります。

キャラクターライセンス契約とは、著作権をもつ企業などが第三者に対してキャラクターの使用を許可し、その対価として使用料を支払う契約のことです。

ハンドメイド作品の販売プラットフォームでも禁止されている

販売プラットフォーム(minneCreemaメルカリなど)でも、キャラクター名やブランド名の無断使用はガイドラインで禁止されています

アカウントの停止や出品削除につながる場合もあるため、必ず各サービスの利用規約やガイドラインを事前に確認しましょう!

一方で、

  • 「欧米風」
  • 「ロリータ風」
  • 「アンティーク風」

など、特定のキャラクターやブランドに依存しない、一般的で広義の表現であれば使用しても問題ありません。

表現OK?理由
ミッキー風×キャラクターの著作権に抵触するおそれ
スタジオジブリ風×スタジオ名や作品に対する商標権侵害の可能性
アンティーク風特定の著作物に依存しない表現
欧米風一般的な表現のため問題なし
くるみん
くるみん

キャラクターやブランドに頼らず、自分だけの作品の魅力で勝負していきましょう!

商標権のNG例|ブランド・ロゴの無断使用はダメ?

有名ブランドやキャラクターのロゴって、洗練されたデザインでとても魅力的ですよね。
つい作品に取り入れたくなりますが…

「ブランド名」「ロゴ」「キャラクター名」などを使うことは、商標権の侵害に当たる可能性が高く、NGな行為です。

キャラクター生地の使用にも注意!

キャラクターが印刷された生地や、ブランド風のロゴが入った生地には、耳部分(端の白い部分)に以下のような注意書きが記載されていることがあります。

「このプリントは契約により製品化して販売することは禁じられております」

このような注意書きがある生地を使って作った作品を販売するのは、契約違反=商標権の侵害となります。

くるみん
くるみん

材料を購入する際は、注意書きをチェックし「商用利用可能」かどうかを確認してから購入するようにしましょう。

ブランド包装資材を使ったリメイク作品もNG!

よくある例として、以下のような行為もNGとされています。

  • 有名ブランドのリボンや飾りを再利用してハンドメイド品を制作する
  • ブランド品に付属していたショッピングバッグを使用してポーチを作る

実際に、フリマサイトでこうしたリメイク作品を販売し、商標権侵害で逮捕されたケースもあります。

「知らなかった」では済まされませんので、絶対に行わないようにしてください。

くるみん
くるみん

無料で友達にプレゼントする分にはグレーゾーンで済む場合もありますが、販売となると状況は大きく変わります。

たとえ善意でも、「知らなかった」は通用しません。

安心してハンドメイド販売を続けていくためにも、商標に関するルールをしっかり押さえておきましょう。

分類NG例(やりがち)理由・ポイントOK例(表現や工夫)
商標権ブランドのロゴ入りの布やパーツを使った作品ロゴやブランド名は商標権で守られており、無断使用NGロゴやブランド要素を含まないオリジナルデザイン
商標権ショッパーやリボンの再利用(ハンドメイド作品に使う)ノベルティは販売不可。フリマでの使用もNG自分で買った布やパーツで一から制作する
注意点キャラ・ブランド名を商品名や説明文に記載誤認を招き、法律違反になるリスク抽象的な表現で世界観を伝える(例:童話風、魔法の国)

材料購入する際の注意ポイント

  • 判断に迷ったら、その素材・デザインは使わない
  • 購入時に「商用利用OK」の記載がある生地や素材を選ぶ
  • ブランドゴロ・ブランド名やキャラクター名が連想されるデザイン・表現を避ける

商用利用の落とし穴|SNSやYouTubeで紹介されている作り方を真似して売るのはダメ?

SNSやYouTubeで検索すると、たくさんのハンドメイドのHowTo(作り方)動画がヒットします。
素敵な作品ばかりで、「真似して作ってみたい!」と思う方も多いでしょう。

でも、SNSやYouTubeで公開されている=商用利用OKではないので注意が必要です。

ハンドメイドのハウツー公開=商用利用OKではない!

たとえ「YouTube」「ブログ」「Instagram」などで作り方や型紙が紹介されていても、それが商用利用を許可しているとは限りません。

以下のように、発信者によってルールが異なるケースがあります。

  • 商用利用OK
  • 個人利用のみOK
  • クレジット表記(製作者の名前やSNSアカウント)必須

販売前に、投稿者のプロフィールや投稿説明文に利用ルールが記載されていないかを必ず確認しましょう。

書店や販売されている型紙を使った作品を販売してはダメ?

書店やネットショップ、ハンドメイド専門店などでは、型紙やHowTo本が多数販売されています。

「販売されている=販売してもOK」と思いがちですが、実は一概にOKとは言えません。

  • 「商用利用不可」と明記されているもの → NG×
  • 「商用利用可」と明記されているもの → OK◎

特に、商用利用可の型紙を販売しているオンラインショップもあるため、決めつけずに、必ず利用規約を確認することが大切です。

利用規約の見落としがトラブルの元になります。
不安な場合は、型紙販売元に直接問い合わせてみるのも一つの手です。

利用シーンOK / NG理由・補足説明
YouTubeで見た作り方を真似して販売× NGの可能性大商用利用OKと明記されていない限り、無断販売はNG
SNSで見た作り方を参考にして販売× NGの可能性大利用規約を必ず確認!「個人利用のみ」と書かれていることが多い
書店で購入したハンドメイド本の型紙を使用△ ケースバイケース「商用利用可」と明記されていればOK。多くはNG。よく確認しよう
商用利用OKと記載された型紙を使って販売◎ OK販売元の利用規約に従えば問題なし
クレジット表記が必要とされているものを販売△ 条件付きOK必ず制作者の名前・アカウント名を記載する必要がある

よくある質問|Q&Aでスッキリ解決!

Q1:ショッパー(紙袋)やリボンの再利用もダメですか?

A:販売目的での再利用はNGです。

ブランドの紙袋やリボンを使った作品は、商標権の侵害になる可能性があるため販売NG。
無料でプレゼントする場合でも、相手が複数人になると問題になることもあります。

Q2:商用利用OKな素材や生地って、どうやって見つけるの?

A:「商用利用不可」と記載されていない資材を選ぶようにしましょう!

ハンドメイド素材を販売しているショップの中には、商用利用OKと明記しているところもあります。
購入前に「商用利用OK」「販売可」などの表記を必ず確認しましょう。
不安な場合は、販売元に直接問い合わせるのも安心です◎

Q3:違反したらどうなるの?

A:最悪の場合、損害賠償請求や逮捕の可能性もあります。

実際にフリマアプリでの販売により、商標権侵害で逮捕された事例も報道されています。
「知らなかった」では済まされないケースもあるため、慎重に行動しましょう。

Q4:キャラクター生地を使って作品を作ってもいいですか?

A:自分で使う分にはOKですが、販売は基本NGです。

キャラクターやブランドのロゴが印刷された生地には、商用利用を禁止している場合がほとんどです。
生地の耳に書かれている注意書きや、販売店の商品説明を必ずチェックしましょう。

Q5:YouTubeで「作り方を紹介しています」と書かれていたら販売しても大丈夫?

A:いいえ。
「作り方を紹介」=「自由に売っていい」ではありません。
投稿者が「商用利用可」と明記していない限り、販売はNGの可能性が高いです。

Q5:「商用利用OK」の型紙で作った作品を自分の商品として売っても大丈夫?

A:OKです。
ただし、クレジット表記が必要な場合もあるので、必ず利用規約を読みましょう。

Q6:商用利用NGの型紙で作った作品をフリマアプリで1点だけ売るのは大丈夫?

A:いいえ。規約違反のためNGです。
たとえ1点でも「販売=商用利用」にあたるため、違反とみなされます。

安心して販売するためのポイント

ハンドメイド販売では、知らず知らずのうちに著作権や商標権を侵害してしまうリスクがあります。

特に、キャラクターやブランド名の使用、SNSや書籍の作り方を真似して販売する行為には注意が必要です。

注意ポイントNGな例チェックすべきこと
著作権キャラクターや有名人のイラストを使う他人の著作物を使っていないか?
商標権ブランドのロゴ・ネーム入り生地を使うブランド名・ロゴを無断使用していないか?
商用利用の可否SNSの作り方動画を真似して販売利用規約で商用利用が許可されているか?
型紙・ハウツー市販の型紙で作った作品を無断で販売書籍・販売元の規約を確認したか?

これらのポイントをしっかり確認することで、トラブルを未然に防ぎ、長く安心してハンドメイド活動を続けることができます。

最初から完璧を目指す必要はありません。

ひとつずつ確認しながら、あなただけのオリジナル作品を育てていきましょう!

自分で確認!ハンドメイド販売前のチェックリスト

作品を販売する前に、以下のチェック項目を確認してみましょう。

☑がすべて埋まれば、安心して販売スタートできます!

チェック項目内容チェック欄
❏ 著作権を侵害していないかキャラクター・芸能人・企業ロゴの使用を避けたか
❏ 商標権を侵害していないかブランド名やロゴ、生地耳の注意書きを確認したか
❏ 使用する型紙や作り方は商用利用OKか書籍・SNS・ブログの利用規約を確認したか
❏ 配布型紙に「販売OK」と書かれているか販売不可の場合、販売を避けたか
❏ オリジナリティがあるか自分のアイデア・工夫が加わっているか
❏ 販売プラットフォームの規約に違反していないかminne、Creema、メルカリなどのガイドライン確認済み
❏ 販売時の説明文に誤解を生む表現がないか「○○風」などの表現でブランド名を避けたか

ワンポイントアドバイス

  • 「自分で楽しむだけ」と「販売して利益を得る」はルールが大きく違う点に注意!
  • 不安なときは「○○ 商用利用可」で検索すると、OKな型紙や素材が見つけやすくなります。

まとめ|【要注意】知らずにやってない?ハンドメイド販売で違法になるNG行為

今回は、ハンドメイド販売でやってはいけないNG行為について、以下のポイントを中心に解説してきました。

  1. ハンドメイド販売でやってはいけないこと
    1. 著作権のNG例|〇〇風作品はなぜダメ?
    2. 商標権のNG例|ブランド・ロゴの無断使用はダメ?
    3. 商用利用の落とし穴|SNSやYouTubeで紹介されている作り方を真似して売るのはダメ?
  2. よくある質問|Q&Aでスッキリ解決!
  3. 安心して販売するためのポイント

ハンドメイド販売では、「知らなかった」では済まされない法律の落とし穴がいくつもあります。

でも、ポイントをしっかり押さえておけば、安心して自分の作品を販売し、収益を得ることができます◎

最初は不安に思うかもしれませんが、一つひとつ確認しながら進めれば大丈夫。
あなたの素敵な作品が、安心してたくさんの人の元へ届くよう、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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